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ポリシー違反!? 「無効なトラフィック」でGoogle AdSenseが配信制限に!

ポリシー違反!? Google AdSenseが配信制限に!

どうもこんにちは。
Web/App/UIデザイナーのサトウです。

今回は、ポリシー違反!? Google AdSenseが配信制限に!という話をします。
まったく身に覚えがないポリシー違反の疑いをかけられAdSenseの広告配信が停止に!
果たしてAdSenseアカウントの行末は!?

ある日突然広告配信が停止

AdSense管理画面に「表示できる広告の数が制限されています。」のアラートが。

ある日、いつものようにAdSenseの管理画面を開くと、見慣れないアラートが表示されていました。

「表示できる広告の数が制限されています」との警告文

表示できる広告の数が制限されています。詳しくは、ポリシー センターをご確認ください。

とのこと。

「表示できる広告の数が制限」!? どういうこと!?
実際にサイトを見てみると、見事にAdSense広告が非表示になっているではありませんか。
この制限は「アカウント単位」であるため、同一アカウントで運用している全サイトに影響が及んでいます。

AdSense広告が制限され非表示に01 AdSense広告が制限され非表示に02 AdSense広告が制限され非表示に03

「詳しくは、ポリシー センターをご確認ください。」とのことなので、ポリシーセンターのリンクをクリックして確認します。

無効なトラフィックの問題により現在制限されています。

現在、広告配信が制限されています。問題の詳細をご覧になり、おすすめの対応方法についてご確認ください。

「現在、広告配信が制限されています。問題の詳細をご覧になり、おすすめの対応方法についてご確認ください。」

広告配信の制限の開始日
2023年6月25日

状況
お客様のアカウントでの広告配信は、無効なトラフィックの問題により現在制限されています。

対応策

  • 広告トラフィック ソースとサイトにアクセスしたユーザーを把握しましょう
  • ご自身の広告を決してクリックしないようにしてください
  • 信頼できない業者との提携を避けましょう
  • 広告配信の制限に関する詳細

広告配信の制限の開始日をみると、2023年6月25日となっています。
このアラートに気づいたのが2023年6月26日で、実際AdSenseの管理画面を見ても6月25日の途中で「表示回数」が止まっているので、そのとおりなのでしょう。

「ご自身の広告を決してクリックしないように」はもちろんしているし、信頼できない業者とも提携してないんですけどね。。。
というか正直ここ2〜3か月は全サイト放置状態なので、このタイミングでこのアラートが出る意味がわかりませんね。
あるとすればなんらかの攻撃を受けているか、あるいは通常のアクセスの中で悪意なき「無効なトラフィック」が発生してしまったのか。。。

「お客様の AdSense アカウントでの広告配信を制限しました」とのメールが

「もうちょっと何か情報はないの?」と思いGmailを見てみるとメールが届いていました。

「お客様のAdSenseアカウントでの広告配信を制限しました」とのメール

先日、お客様の AdSense アカウントで無効なトラフィックが検出されました。Google ではこの事態を受け、お客様のアカウントでの広告配信を制限いたしました。今後もお客様のサイトのトラフィックは継続的にモニタリングされ、配信制限は Google 側で自動的に見直しおよび更新されます。

この措置が取られた理由として

お客様のアカウントにおいて、不正に広告収益をあげる目的と思われる無効なトラフィックが検出されました。

とされていますが、こちらとしてはまったく心当たりがなく、タチの悪い言いがかりとしか思えません。

不正と判断された行為について詳しい情報をご希望の場合も、そうした情報が Google 独自の検出システムを迂回する目的で使われる可能性があるため、無効な操作に関わった可能性があるユーザーの情報を含め、具体的なアカウント アクティビティに関する情報をサイト運営者様に提供することはできませんのでご了承ください。

いつのどの行為がそれにあたっているのかも一切教えてくれません。

ちなみに「無効なトラフィック」とは?

Google AdSense の定める「無効なトラフィック」とは以下のようなものです。

  • サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
  • 1人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
  • サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
  • 自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア

広告主様の費用やサイト運営者様の収益を作為的に増やす可能性のあるクリックやインプレッションのことです。無効なトラフィックには、意図的な不正トラフィックや偶発的クリックが含まれます。

とのこと。

無効なトラフィックの定義 – Google AdSense ヘルプ

Google 広告のクリックはユーザーの純粋な興味のもとで行われる必要があり、AdSense プログラム ポリシーでは、クリック数やインプレッション数を作為的に増やすいかなる行為も固く禁止されています。

至極真っ当な言い分です。

お客様のアカウントで無効なトラフィックが多数検出された場合、広告主様とユーザーを保護するために、アカウントを停止または無効化させていただく場合があります。お客様のトラフィックの品質を確認できない場合は、広告の配信を制限または停止することがあります。

身に覚えのない「無効なトラフィック」で「アカウントを停止または無効化」されてはたまりませんね。

お客様が知らない間に第三者が広告に対して無効なトラフィックを発生させている可能性があります。ただし、最終的にはサイト運営者様の責任のもとで、広告に対して無効なトラフィックが発生しないよう管理していただくようお願いしているため、無効なトラフィックを防止する方法をご覧いただくことをおすすめします。

まぁそれもそうですね。
これまで9年間、特に何の対応もせずとも問題なく運用してきたので、こういったトラブルに対して危機感を持っていませんでした。

さて、状況はわかりました。
で、この広告が制限された状態は待っていれば解除されるんでしょうか?
何かしらの対応が必要なんでしょうか?

メールの文面によれば

今後お客様のアカウントで AdSense プログラム ポリシーの違反が確認された場合、さらなる強制措置が取られるか、アカウントが永久的に無効となることがあります。

とのことなので、何かしらの対応はしたほうが良さそうです。
今後同様の「何か」が起こることは防ぎたいですね。

同メールには「対処方法」として

現在のところ、お客様のアカウントへのアクセスは制限されておりませんので、アカウント単位のこの問題につきましてはポリシー センターで詳細をご確認いただけます。通常、この広告配信の制限がお客様に影響を与える期間は 30 日未満ですが、それ以上となる場合もあります。お客様の広告トラフィックが AdSense プログラム ポリシーに準拠するよう、お早めのご対応をおすすめいたします。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

と記されており、具体的な「対処方法」についての記述はありません。
「ポリシー センターで詳細をご確認いただけます。」と記されていますが、それが先述した「対応策」ということでしょうか。
「広告トラフィック ソースとサイトにアクセスしたユーザーを把握しましょう」の部分になりそうですね。

「無効なトラフィック」について調査・報告

同様のトラブルがきっとあるだろうと思いググってみました。
案の定、言われなき濡れ衣を着せられてそれを解決した方々がいたので参考にさせていただきます。

とりあえず、この濡れ衣による広告配信の制限に対してできること「無効なトラフィック」について調査・報告することのみのようです。

  1. Google Analytics を使ってAdSenseの異常なクリック率について調査する
  2. 上記について「無効なクリックの連絡フォーム」から報告する

という対応になります。
早速やっていきます。

【調査】Google Analytics を使って AdSense の異常なクリック率について調査する

AdSense 異常なクリック率の調査方法

Google Analytics にアクセスし、左側のメニューから「ユーザー > 地域 > 地域」と開いていきます。
すると右側に世界地図でアクセス分布が表示されるので、「エクスプローラ」にタブを切り替え、その下にあるサブメニューから「AdSense」をクリック、その下にあるプルダウンで「AdSense の CTR」を選択します。
そうして表示された表の見出し列で「AdSense の CTR」をクリックしてクリック率の高い順に表示させます。

Google Analytics で AdSense の CTR を確認する

広告配信制限の前1週間について調査

広告の配信が制限された6月25日から前7日間を表示してみました。
クリック率450%というのが1件ありますね。
んー、まぁ確かに正常ではなさそうです。

さらに「市区町村」で詳細化してみます。

Google Analytics で AdSense の CTR を確認する(市区町村)

表示を市区町村に詳細化すると、クリック率900%が2都市2件ありました。
さすがに同じ広告を9回クリックするというのは普通のアクセスでは考えにくい気がします。

他にも300%が6都市9件。これも、ちょっと不自然ですかね。。。

この他100.01%以上のアクセスが15都市45件。
これくらいのクリック率になると、まぁ普通にクリックしている人はいるかもしれませんが。。。

それ以前の30日間についても見てみる

上述のクリック率900%が今回の広告配信制限の原因なのでしょうか?
ちょっとわかりませんが、ちなみにそれ以前のクリック率もこの機会に見てみます。
広告配信制限の1週間前から30日遡ってみます。

Google Analytics で AdSense の CTR を確認する(市区町村)2

まぁ、ありますね。
700%が3都市4件、600%が4都市4件、500%が3都市3件。
この30日間でクリック率100.01%以上は47都市144件あります。

クリック率「1,700%」!?

なかなかおもしろいので、2023年1月1日から広告配信を制限された6月25日までを見てみます。
すると、なんと驚異のクリック率「1,700%」という数字を発見しました。

AdSenseクリック率1,700%

それ以外にも、クリック率1,000%を超えるアクセスが8都市12件あります。
この約半年でクリック率100.01%以上のアクセスはなんと163都市542件。
こんなにあるんですね。

というか、クリック率1,700%はさすがに何かしらの意図的なアクションがあったのではと感じます。
グラフを見ると、2023年5月10日から17日にかけて数字が跳ね上がっているのがわかります。

2023年5月17日付近というと、実は「PV数やAdSense売上が落ちてきたな」と感じていたタイミングと一致します。
これは何か関係があるのかないのか。。。

ちなみにこの期間のユーザー数やPV数には特におかしな動きはありません。

異常なクリック率を計測した期間のユーザー数 異常なクリック率を計測した期間のPV数

AdSenseのCTRに話を戻して、2023年5月10日から17日にかけてに期間を絞って見てみましょう。

Google Analytics で AdSense の CTR を確認する(市区町村)3

クリック率1,700%はこの期間のものではなかったようです。
とはいえ1,000%〜1,400%という異常なクリック率を示しているのは確かですね。
他にも数百%というクリック率はありますが、どうもこの程度のクリック率はこれまでも日常的にある程度あったのではと感じます。

広告配信が制限される要因となったアクセスがどれなのかは不明

こうして AdSense の CTR について過去半年にわたり見てみたところ、確かに異常と思えるクリック率はいくつも発見できましたが、結局のところ、どのアクセスが今回の制限の要因となったのかはわかりません。
直近7日間で計測された程度の数字であれば日常的にあるもので、5月10日〜17日にかけての数字がそれであれば「なぜ今?」とも感じます。

ともあれ、ひとまずこの数字をGoogleさんに提出することにしましょう。

再発防止の施策

Google AdSense が適切に運用されないというのは僕にとっても不本意です。
悪意があるにせよないにせよ、連続クリックというような意図しない操作は防止したいところ。
ということで、「Ad Invalid Click Protector」というプラグインを導入しました。

これは、設定した期間内に設定した回数以上の広告クリックが発生した場合、そのユーザーに対してサイトアクセスを制限するというプラグインだそうです。
連続クリック自体を防ぐことはできないようですが、何もしないよりはマシでしょうか。。。

そもそも広告が表示されない状態なので、この動作確認もできませんが、ひとまずこれで様子を見ることにします。

【報告】調査結果と防止策について「無効なクリックの連絡フォーム」から報告する

Google AdSemse ヘルプに「無効なトラフィック」について報告できるフォームが用意されているので、ここから調査結果を報告します。

無効なクリックの連絡フォーム-Google-AdSense-ヘルプ

無効なクリックの連絡フォーム – Google AdSense ヘルプ

上記フォームから、氏名やサイト運営者IDなどと共にレポートを送信します。

AdSense の CTR 測定値については、ExcelでエクスポートしたものをGoogleスプレッドシートにインポートし、誰でもみれる状態にしてURLを添付しました。
Google Analytics からGoogleスプレッドシートに直接インポートすると正しくインポートされないようだったので、一旦Excelにエクスポートしてからスプレッドシートにインポートするという方法をとりました。

無効なクリックの連絡フォームから調査結果と再発防止策を報告

必要事項を入力して送信。

レポートの送信完了

さて、これで果たしてどうなることやら。
広告配信の制限は無事解除されるでしょうか。。。?
結果が出たらまたここでご報告します。

3月からPVが激減し、5月からAdSenseの売上が落ち始め、6月に至っては近年稀に見る売上の悪さというところでの追い討ちのような出来事。
ブログの運用に関してテコ入れをする時期に来ているのかもしれません。

余談ですが、僕は現在3サイトでAdSenseを運用しています。
先頃4サイト目を審査に出していて、審査もストップかと思いきや、この配信制限中も審査は継続していたようで、制限中に審査を通過しました。
晴れてAdSenseを設置できるようになったわけですが、広告配信を制限されていて設置できないという残念な状況です。

AdSense広告の配信制限から5日後、広告配信が復活

AdSense広告の配信が制限されたのが6月25日、それに気づいたのが翌日の26日、Google Analytics を使って AdSense広告のクリック率を調査して報告したのが27日。
そこから3日後(広告配信制限から5日後)、AdSense広告の配信が復活しました。
思ったよりかなり早いタイミングでの復活です。
数週間〜1か月程度はかかるのでは、と予想していましたが、嬉しい誤算です。

ただ、AdSense管理画面の「表示できる広告の数が制限されています。詳しくは、ポリシー センターをご確認ください。」というアラートは消えていません。
タイムラグがあるだけなのか、広告表示が不安定なだけで制限はまだ継続しているのか、わかりません。

AdSense広告が復活01 AdSense広告が復活02 AdSense広告が復活03

「表示できる広告の数が制限されています。」アラート消滅

「無効なトラフィック」について Google Analytics でクリック率を調査し報告した後も、AdSense管理画面には「表示できる広告の数が制限されています。」のアラートが表示され続けていましたが、広告配信が復活してからちょうど1週間後、このアラートが消滅しました。

「表示できる広告の数が制限されています。」のアラートが消滅。

これでひとまず AdSense広告が完全復活したと考えて良さそうです。

広告配信の停止→復活後収益が激減

広告配信が復活したのは良かったのですが、気になることが1点あります。

「無効なトラフィック」によってAdSense広告の配信が停止され、復活したあと、AdSenseの収益金額が半減しました。

復活してからの1週間と停止前の1週間を比べると、表示回数が8.8%減、クリック数が55.8%減、ページのインプレッション収益が46.7%減です。
ページビューも減っており6.5%減となっているので、それに伴って表示回数が減っているのは自然ですが、クリック数55.8%減、ページのインプレッション収益46.7%減は不自然ですね。。。

クリック率の変化は「Ad Invalid Click Protector」プラグインとは関係なさそうです。
というのも、このプラグインは

  • 自動広告には適用されない
  • そもそもfunctions.phpで広告ごと個別に設定しないと有効化されない

というもの。

なのに僕はプラグインをインストールして有効化しただけで放置してしまったので、実は僕のサイトではそもそもこのプラグインが動作していませんでした。

ただでさえここ最近AdSense収益金額が下がってきていたところにこの追い討ち。
しばらく様子を見てAdSenseの収益が回復しないようなら、今後の対応を考えていかないといけません。

ということで、今回はGoogle AdSense が身に覚えのない「無効なトラフィック」によって配信制限された件と、その措置に対する対応策について書いてみました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。