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Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの月間利用者数とユーザー層

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの月間利用者数とユーザー層

どうもこんにちは。
Web/App/UIデザイナーのサトウです。

今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの月間利用者数とユーザー層について書いていきます。
アフィリエイトブログを作成する際の参考になれば嬉しいです。

マーケティング調査&データ分析のニールセンデジタル株式会社が、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング(日本3大EC)の月間利用者数と利用者層についての調査結果を発表しているので、そのデータを見ながら進めます。
2020年4月のデータです。

月間利用者数が最も多いのはAmazon

ニールセン社の発表によると、

オンラインショッピングにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も利用者数が多かったのはAmazonで、5,253万人が月に平均44回利用し、GRPは1,836%となっていました。次いでRakuten Ichiba Shopping(5,138万人)は平均利用回数が最も多く53回で、GRPはAmazonを上回る2,194%となっていました(図表1)。

とのこと。
こちらがその図表1です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの月間利用者数

体感的にAmazonの利用者数が最も多いのは納得ですが、楽天市場との差はもっとあるのかと思っていました。
楽天の利用者数がここまでAmazonに迫っているというのは正直少し驚きです。

ただ、確かに実際購入するのはAmazonが多いですが、「一旦楽天も見ておく」という行動は僕自身も結構やっています。
そういった比較行動としての利用を含めれば、この数字も納得かもしれません。

「GRP」とは?

「GRP」は「gross rating point」の略で、日本語では「延べ視聴率」と言われます。
テレビ広告(CM)の効果測定に使われる指標で、テレビ番組の平均視聴率×その番組のCM枠で流したCM本数がその値になります。
例えば、平均視聴率10%のテレビ番組があるとして、その番組のCM枠に1本CMを流すとGRPは10%、2本流せば20%となります。

Web広告における「GRP」とは?

テレビ広告に用いられてきたGRPという指標を、ニールセン社はWeb広告でもテレビCMと同様にの考え方で管理できるようにしたそうなんですが、この数値はどのように算出されるのでしょうか?

ちょっとよくわからないので考えてみます。

テレビCMにおいては、出稿先番組の「平均視聴率」とその番組のCM枠で流した「CM本数」という2つの数値からGRPが算出されます。

「平均視聴率」は、調査対象世帯のテレビが任意の時間帯にどの番組を映し出していたかを測定し、総調査対象世帯に対する割合で算出します。

「CM本数」は、読んで字の如く放送されたCM本数です。

Web広告においても同様に考えるなら、

「平均視聴率」は、調査対象世帯のPC/モバイル端末が任意の時間帯にどのWebサイト・サービスをブラウズしていたかを測定し、総調査対象世帯に対する割合で算出。

「CM本数」は、バナーや記事広告等の広告数ということになります。

広告のGRPではなくWebサイトのGRP?

ニールセン社の発表では、

最も利用者数が多かったのはAmazonで、5,253万人が月に平均44回利用し、GRPは1,836%となっていました。次いでRakuten Ichiba Shopping(5,138万人)は平均利用回数が最も多く53回で、GRPはAmazonを上回る2,194%となっていました

とあります。

GRPは、ある番組のCM枠に広告を出稿した際の広告に対して使われる数値であるはずで、番組に対して使われる数字ではないはずですが、ここではAmazonや楽天市場といったECサイトに対して使われています。
これはどういうことでしょうか?

サイト内に表示されたすべての広告が対象ということでしょうか?

また、例えばある1つのWebサイトを閲覧しているユーザーが目にする広告は共通ではありません。
ヘッドホンを購入しようとしているユーザーが目にする広告と、ペット用品を購入しようとしているユーザーが目にする広告は異なります。

テレビ番組ならば、10人の人が同じ番組を見ていれば10人の人が同じCMを見ているはずですが、ECサイトの場合は10人の人が同じサイトを見ていても10人の人が同じ広告を見ているとは限りません。

WebサイトにおけるGRPというのがどのように算出されるのか、不勉強で現時点ではわからないので、引き続き調べてみたいと思います。

3サイトともモバイルのみの利用が8割〜8割弱

ニールセン社の発表によると、

(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングについて)プラットフォーム別利用者数を見ると、どのサービスもモバイルのみで利用する人が最も多くなっていました。AmazonとRakuten Ichiba Shoppingでは、PCとモバイルの併用者割合がやや高く、10%以上となっている一方で、Yahoo Japan ShoppingはPCのみ利用者の割合が16%となっていました。(図表2)。

とのこと。
こちらがその図表2です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの利用者デバイス

これはここ数年で急激に定着してきた流れですが、WebサイトはもうPCで見る時代ではなく、スマホで見る時代になっているということですね。
若い年代ほどその傾向が強いですが、僕自身Webサイトを制作する仕事をしていてユーザーのセグメンテーションやターゲット分析をしていると、これはもう明白です。

ただ、ECサイトもそうですが、情報量の多いページを閲覧する際や、複数の情報を並べて比較したい場合などは、画面の広いPCのほうが圧倒的に見やすいので、そういった点からPCでの閲覧率がまだ若干残っているという面もあるかもしれません。

興味深いのは、Yahoo!ショッピングだけ「PCのみ」の数値が高く「PCとモバイル」の数値が低くなっている点です。

「PCのみ」「PCとモバイル」「モバイルのみ」各セグメントのユーザー特性がどのようなものかわからないのでなんとも推測できませんが、機会があれば少し考えてみてもおもしろいですね。

オンラインショッピングをよく利用するのは35歳以上

ニールセン社の発表によると、

(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングについて)ターゲットGRP(TARP)を性年代別に見ると、各サービスにおいて、男女とも35歳以上のTARPが高くなっていました。特にRakuten Ichiba Shoppingの女性35歳以上のTARPが最も高く、6,264%となっていました。なお、男性18-34歳においては、AmazonのTARPが最も高く、2,376%となっていました(図表3)。

とのこと。
こちらがその図表3です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの利用者年代と性別

35歳以上の年代では、男性女性ともAmazonより楽天市場のほうが利用回数が多いというデータになっています。
特に女性においては楽天市場の利用回数のほうが圧倒的に多くなっていますね。

グルメやファッション、コスメといったカテゴリーにおいてはAmazonより楽天のほうが強い気がします。
35歳以上の女性というユーザー特性としてそういったカテゴリーへの関心が強いという特徴があるかもしれませんね。

その他の分析

まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン[マナミナ]では、eMark+というマーケティング分析ツールを利用してAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングについて分析しています。

また、ネットショップ担当者フォーラムでは、市場調査・マーケティングリサーチのインテージが発表した60歳代のシニア層によるインターネットの利用実態調査について記事にしています。

自分の扱う商材、ターゲット、送客先をしっかり意識しよう

例えば「35歳以上の女性と60歳代以上の男女は楽天市場をよく利用する」「34歳以下の男性は楽天市場よりAmazon」といった特徴を知っていれば、自分の扱っている商材やターゲットと相性のいい送客先が見えてきます。

基本的にアフィリエイト等で特定のサイトにだけ送客するということはないと思いますが、コンテンツの構成やUIを検討する際の参考や指針にはなりますね。

さて、今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの月間利用者数とユーザー層について書いてみました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。