どうもこんにちは。
Web/App/UIデザイナーのサトウです。
今回は、フリーランスになる前にやっておくべきたった1つのことについて書いていきます。
早いもので、僕が会社を辞めてフリーランスになってから1年が経ちました。
我ながらかなりユルくやってきましたが、そんな中で「フリーランスになる前にやっておくべきたった1つのこと」が見えてきましたので、それをお伝えしようと思います。
これから「フリーランスになろう」とお考えの方、「フリーランスでやってみたいけど」とお悩みの方、よろしければご一読ください。
あくまでも僕の考えであってこれが正解ではないし、何も保障・保証・補償するものではありませんのでその点はご注意を。
貯金しておくべし
フリーランスになる前にやっておくべきたった1つのこと。
それは、「貯金」です。
これに尽きます。
これさえやっておけば、他は特に気にしなくても大丈夫かなと思いました。
まぁ、当たり前といえば当たり前なんですが、お金さえあればなんとかなります。
とはいえ「そんなの当たり前だろ」という話ではなく、ちゃんと説明しますので、ご一読を。
部屋やクレジットカードの契約はしなくて大丈夫?
フリーランス(個人事業主)になる前の注意として、「部屋を借りておく(賃貸の場合)」や「クレジットカードを作っておく」といったことが挙げられることが多いですね。
それらももちろんやっておいて損はないですが、これは別にマスト要件というわけではありません。
フリーランスになってからでも大丈夫です。
賃貸物件はどのみち契約更新がある
賃貸物件では契約期間ごとに「契約更新」が必要になり、その時点でフリーランスNGならどのみち何かしらの手段を講じる必要が生じます。
保証人を立てるなり、保証会社と契約するなり、フリーランスとして生きていくのに必要な手続きをすればいいだけです。
クレジットカードはフリーランスでも作れる
クレジットカードも、例えば楽天カードやPayPayカードといった審査の甘いクレジットカードであれば普通に作ることができます。
クレジットカードの銘柄にこだわりがあるなら別ですが、フリーランスがクレジットカードを作れるか作れないかといえば、作れます。
クライアントや案件は確保しておかなくて大丈夫?
「クライアントを作っておく」「案件を確保しておく」といったことも、フリーランスになる前にやっておければそれに越したことはないですが、これもフリーランスになってからで大丈夫です。
貯金を併用して凌ぎながら仕事を続けていく中で、自然とお得意様のクライアントができてきます。
正社員として働きながらでは難しい
そもそも、正社員としてフルタイムで働きながら、フリーランスでやっていくのに充分なクライアントや案件を作っておくのは難しいと思います。
もちろん、これができる人もいるとは思いますし、できるならやっておくに越したことはないですが。
あなたの勤務形態が変われば、あなたが従事できる案件も変わります。
それは、クライアントの求める取引先の条件にあなたが合致するかしないかに大きく関わってきます。
「副業として月に数時間程度働いてもらうにはいいが、毎月数十時間から100時間オーバー働いてもらうような案件は用意できない」といったようなケースは大いにあります。
逆に、副業として毎月数時間だけ働いている状態で、毎月コンスタントに100時間オーバー働いてもらいたいと思っているクライアントと関係性を築くのは不可能です。
そういった理由から、フリーランスになってからのクライアントや案件は、フリーランスになった状態から獲得し信頼関係を築いていくほうが自然であると言えるでしょう。
豊富に柔軟な案件を持っているクライアントと出会えれば◎
ただ、大小様々な案件を豊富に持っているクライアントと信頼関係を築いておけるならそれは素晴らしいことです。
「フリーランスになって使えるリソースが増えたので案件お願いします」と言って案件を増やしてくれるようなクライアントがいるならありがたい限り。
これができるようであれば是非やっておきましょう。
貯金しておきたい金額は「1年間無収入でも生きられる程度」
さて、ではどれくらい貯金しておけばいいかというと、1年間無収入でも生きられる程度の金額を貯金しておくといいと思います。
家賃(賃貸の場合)、電気・ガス・水道、食費、税金、年金、保険、その他諸経費。
生きているだけでかかってくるお金は結構ありますよね。
1年分の生活費を確保してあれば、「1年間無収入でもとりあえず生きられる」という安心感を得られます。
これがないと、常に「明日を生きられるか」という不安に苛まれ、精神衛生上非常に悪いです。
これがあるのとないのとでは、毎日の精神状態が雲泥の差ほど違います。
仕事面でも、金銭的に余裕がないと、目の前の収入に食らいつかざるを得ません。
望まない案件に従事しなければならなかったり、条件の悪い案件に従事しなければならなくなったりします。
そうなると、良い(自分に合う)クライアントや案件に巡り合うために時間を使えず、目の前の収入に食らいつくという悪循環が生まれてしまいます。
不安なく生活し、良い(自分に合う)クライアントや案件と巡り会うために、貯金をしておきましょう。
「貯金額1年分」の理由
この、「1年分」という金額には2つの理由があります。
2つの理由について見ていきましょう。
理由①「安心感」
「貯金額1年分」の理由1つ目は、前述したとおり、
「『1年間無収入でもとりあえず生きられる』という安心感を得られる」ということです。
1年間チャレンジできるだけの猶予を自分で作っておくということですね。
これがないと、常に不安や焦りに苛まれることになり、精神衛生上悪いばかりかヘタをすると身体的にも不調をきたしかねません。
理由②「2年目以降の下地づくり」
「貯金額1年分」の理由2つ目は、
「1年間、自分に合った案件をこなし、自分に合ったクライアントと信頼関係を築くことで、2年目以降の下地を作れる」ということです。
しっかりとした経験や技術を持ったあなたであれば、1年間じっくりとクライアントや案件を見極めて良い関係性を築いておけば、自ずと2年目以降にある程度安定した収入を得られるだけの仕事を確保できるようになっているはずです。
これは、貯金があるからこそできることで、貯金がないと、未来に繋がらないor繋げたくないクライアントと付き合ったり、案件に従事しなければならない場面が必ずあります。
そういったことに時間を使ってしまうと、未来につながるクライアントや案件との出会いをみすみす逃してしまうことになります。
これは極力避けたい失敗です。
「貯金額1年分」に当てはまらないケース
場合によっては、貯金額が1年分なくても大丈夫なケースや、1年分では足りないケースがあります。
それは例えばこれらのケースです。
貯金が1年分なくても大丈夫なケース
実際は、1年分の貯金がなくても大丈夫な場合がほとんどだと思います。
本当に1年間一切何もせず無収入ということはきっとないですよね?
半年分の生活費を貯金しておいて、毎月の生活費を半分貯金から出し、半分を稼げばいいわけです。
ただ、それにしても収入に増減はありますし、収入が極端に少ない月もあるでしょう。
そんな時でも、ひとまず貯金がしっかりあれば安心です。
貯金が1年分では足りないケース
逆に、1年分の貯金では足りない場合もあると思います。
例えば、最初の1年は一切仕事をせずに休むと決めている場合などは、1年分の貯金では足りないでしょう。
2年目の1か月目からいきなり毎月充分な収入を得られる保証などないからです。
そういった場合は、2年目の冒頭数ヶ月もある程度安全に生きられるくらいの貯金がないといけません。
この場合は失業保険も活用することになるかと思いますが、期間・金額を考えると「ちょっと足しにする程度」にしかなりません。
「1年分の貯金」は「1年間安心して2年目以降の準備をするための資金」
フリーランスになる前にやっておくべきたった1つのこと。それは「貯金」である。
という僕の考えについてまとめると、次のようになります。
- 1年目でじっくり自分に合うクライアントや案件を開拓すれば、2年目以降の安定収入に繋がる
- クライアントや案件の開拓に集中するためには、自分に合わないクライアントとの付き合いや案件への従事を極力控えるべき
- 自分に合わないクライアントと付き合ったり案件に従事したりしなくて済むように生活費を確保しておく
さて、今回は、フリーランスになる前にやっておくべきたった1つのことについて書いてみました。
いかがだったでしょうか?
読んでくださったあなたの参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではまた次回。